小田陶器株式會社

瑞々/mizu-mizu

毎日の食卓の主役は、器に盛りつけられる料理です。
控えめではあるけれど、主役がみずみずしく映えるように、小田陶器と深山、そしてデザイナーの小野里奈が、毎日の食卓の風景を思い描きながら共に制作する器のシリーズです。

DETAILS
デザイナー小野里奈
クライアント小田陶器株式会社
株式会社深山
技法ローラーマシン(小田陶器)
圧力鋳込み(深山)
排泥鋳込み(深山)

Desiners Voice開発者コメント

瑞浪市にある深山、デザイナーの小野里奈氏、
小田陶器によるコラボレーション作品
同じ瑞浪市内に位置する、いわば業界から見るとライバル関係ともいえる同じ白磁素材を扱うメーカーの小田陶器と深山は、今までに3回のコラボレーションを企画し商品開発を行ってきました。瑞々シリーズはその第2回目のコラボレーションにあたります。
なぜ同市内で、同じ素材を扱うメーカーが協同制作できたのか不思議がられる事があります。実は、小田陶器と深山は得意とする製造方法と苦手とする製造方法が全くの真逆で、お互いの製造方法を補い合う事で、普段は社内で作る事が出来ず諦めている形状の食器が作ることが出来るのです。元々瑞浪市のメーカー同士は交流が多く、ライバルだけど良い関係が築けていたので、力を合わせればデザインの幅がぐんと広がるよね、という事をかねてから話していました。そして満を持して2013年、協同制作が実現しました。
第1回目は各社のインハウスデザイナーがデザインを持ち寄り、コンペをしてデザインを行いました(fu-cu-beシリーズ)。そして第2回目はどうする?となった時に、
一度、メーカーという作り手目線ではなく、生活者目線でデザインをしてくださる方にデザインを依頼してみたいという想いが芽生えました。そこで、ご自身の生活の実体験から本当に必要なものを考え、無理の無いデザイン、暮らしに寄り添うデザインに落とし込んでくださるデザイナーさんの小野里奈さんにデザインをお願いさせていただきました。
何度も打ち合わせや試作を重ね、試行錯誤して出来た瑞々シリーズは、まさに、私たちが求めていた器で、器のみが主張するのではなく、料理が盛りつけられて一番生き生きとする、うつわらしい器となりました。つい毎日手に取ってしまう、本当に使いやすいシリーズです。コラボレーションした事により生活に必要なアイテムを豊富に揃える事ができました。色味も色のテストピースが出来る度にお料理が大好きな小野さんが料理を盛って試してくださったので、本当に料理が映える色を選ぶことができました。この3者の協同開発は、開発中も開発後もとてもワクワクする楽しい企画です。今後もこのような他社との相互作用により、使う方に本当に喜んでいただける開発を行っていけたらと思います。

Desiners Voice開発者コメント

他社との相互作用により、使う方に本当に喜んでいただける開発を行いたい
デザイナー/小野里奈
瑞々は、瑞浪に拠点を構える2つの作り手が、お互いの技術の特徴を活かして製品を協同で開発するという珍しいプロジェクトです。
普段同じ素材や釉薬を扱っていても、使用する窯や持っている技術の違いで、制作される器の表情が大きく異なるため、2社それぞれで作られる器のニュアンスを合わせるために何度となく試行錯誤を重ねながら、丁寧に作られました。瑞々が2社の特徴を活かしながら、ひとつのシリーズとして違和感なく完成したのは、作り手の綿密で細やかな連携と培われた経験や技術の賜物です。
私の仕事はといえば、どんな食卓で食事をしたいか、どんな器なら気兼ねなく使えるか、洗いやすさはどうかなど、「使い手」としての私達が感じる日々のささやかな気持ちを、作り手のみなさんと一緒に悩んだり考えたりしながら確認していく作業が大部分であったと思います。
瑞々は、我が家でもよく使っていますが、作り手の皆さんにとっても日々お使いいただける器になっていると聞き、とても嬉しく感じています。